先日、Proviewとの商標権の問題が解決し、中国国内で新しいiPadを発売する環境が整いました。
PCPOP.comが、中国国内での新しいiPadの発売日は、7月27日だとしています。販売はApple Storeのほかに、中国国内最大の家電販売チェーンの Suning electronicsでも取り扱われるとしています。(AppleInsider)
Digitimesによると、AppleはiPadのレンズホールを拡大し、バッテリーの加熱問題を防ぐための修正を年内に計画していると報じています。
サプライチェーンからの情報によるとAppleは、バッテリーの設計を変更し、現在のバッテリーよりも軽く、薄くします。
リリースはアメリカのホリーデーシーズン(12月頃)になるとのことです。
また、シャープは、IGZOディスプレイについては、7月中に200万ユニットを準備するとのことです。
ロイターによると、iPadの商標権を巡る訴訟で、中国広東省の高級人民法院(高裁)が、唯冠科技(Proview)とAppleの和解が成立したと発表しました。Appleが唯冠科技に支払う和解金は6千万ドル(約47億円)です。
下級審ではAppleが敗訴しているため、もしも高裁で敗訴すれば、中国は二審制のため、AppleはiPadの販売停止と巨額の罰金を支払わなければまらない可能性がありました。
Appleにとっては、裁判で敗訴が確定し販売停止が命ぜられれば、その間に他メーカーによって中国国内のタブレット市場を押さえられるため、巨額の賠償金を支払ってでも、和解する必要があったものと思われます。
現在発売されているiPadに搭載されているディスプレイはSamsung製ですが、もともとは低消費電力のシャープのIGZOディスプレイが搭載されると噂されていました。
しかし、最終的にAppleの基準を満たすことができず、Samsung製が搭載されたとされています。そのSamsung製ディスプレイはIGZOほど省電力ではないために、消費電力が大きいRetinaディスプレイに電力を供給するためにバッテリーの高密度化、大型化(→ボディの厚み増加)を行いました。
台湾のDigiTimesが、中国語のApple Daily reportからの情報として、iPadの売れ行きが高まる9月以降(クリスマスシーズン?)に向けて、夏頃に低消費電力のシャープのIGZOディスプレイを搭載し、本体を薄型化したiPadが発売されるのではなかと予想しています。
(たとえ、薄型化だけで機能面のアップがないマイナーチェンジだとしても、発売後半年もしないうちの変更は、すでに購入したユーザーから不満が出るので難しいでしょう)
現在のiPad(第3世代)へのディスプレイ供給は、60-80パーセントがSamsung製、残りがLG.とシャープ(非IGZO)だということです。
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