何を今さらとお思いの方も多いでしょうが、Anand Techが、新iPad 2のバッテリー寿命について取り上げています。(9 to 5 Mac経由)
iPad 2は、新しいiPadの発売とともに、価格が44.800円から34,800円へと引き下げられました。ただ価格を引き下げただけかと思いきや、実はA5プロセッサの改良が行われていました。
A5の製造プロセスが45nmから32nmへと変更され、ダイの省スペース化、省電力化などの改良が施されていました。
これは一つのテストケースかもしれません。32nmが採用されたA5系プロセッサは新iPad 2(Wi-Fiモデル)とApple TV(第3世代)だけです。(両方とも出荷台数が少ない製品です)
出荷台数の多い「新しいiPad」(第3世代)搭載のA5Xは45nmで製造されています。おそらく次期iPhoneは32nmで製造されるはずなので、32nmのA5は製造上の問題(歩留まり)を改良するためのテストとして製造されている可能性があります。
新iPad 2はこの32nmのA5の恩恵を受け、45nmのA5搭載の従来型のiPad 2よりもバッテリー寿命が1,5時間も延びています。ただ、注意が必要なのは、45nmのiPad 2(在庫分)と32nmの新iPad 2が区別されずに販売されていることです。(特に前の在庫が残っている3月〜4月販売分は怪しいですね)
ご覧のようにiPadのバージョンはベンチマークアプリ(Geekbenchなど)で確かめることができます。今回の改良の恩恵が受けられるのは、iPad2.4だけです。それ以外はすべて45nmで製造された旧A5が搭載されています。
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