BLOGOSの『作家先生って意外と情弱な件〜時代の流れに逆らい既得権益を擁護するドンキホーテのような「道化役」』という記事を読んで、東野先生を始め、自炊代行屋を訴えた先生方に対して、寂しいような、腹立たしいような複雑な気分になりました。
作家の先生にしてみれば、出版社や編集者には「育ててもらった」「(接待を含め)何かとお世話になった」という意識が強くて、擁護したいのでしょうが、最終的には「じゃ、読者はどうなるの?」という疑問が残ってしまいます。
電子書籍にもメリット・デメリットがありますし、リアル書籍にもメリット・デメリットがあります。しかし、世の中の流れとして、世界的な電子書籍普及の流れは止められないでしょう。(もちろん、ITの格差問題という新たな問題を生むことは確かですが)当分の間は、リアル書籍と電子書籍が平行して販売されるでしょう。
今回の記事を読むと、有名作家の先生方は読者ではなく、まるっきり出版社側について訴訟を提起したように見えます。そうは思いたくないのですが、先生方の意識の中では、読者よりも出版社の方が重要になっていることが証明されたような気がします。
7人の作家と出版社間に存在するのはズブズブの関係なんでしょうか? 素人なので業界のことはよく分かりませんが、もっとビジネスライクに権利関係をスッキリさせ、ドライなつきあい方をした方が、読者のためになるのではないでしょうか?
あくまでも本は読者のためであり、出版社のためではないことを関係者の方々はお忘れなく!
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