幻冬舎の社長・見城徹氏が先日のテレビ番組(カンブリア宮殿)で、有名作家に手紙を送り続けて著作を書いてもらうことができただとか、意中の作家は必ず落とすことができるとかの趣旨の話を自慢げに離していたことを思い出しました。
要するに日本の出版界は未だに義理人情の社会です。合理性よりも付き合いが優先してきた村社会のような出版業界に殴り込みをかけているのがAmazonなどの外国勢です。
現在、電子書籍ストアをオープンしようとして出版社と交渉を続けています。そこで出版業界が迫られているのが、出版社による著作権の一括管理(これまで著作権は作家が所有)とAmazonに有利な利益配分の契約です。
Amazonが欧米流の契約を迫っているのは、何も日本の商慣習を知らないわけではなく、義理人情の世界の論理に従っていては、いつまでも電子書籍ストアをオープンできないからでしょう。それで欧米流の手法で圧力をかけてきたということです。
→BLOGS「こんなの論外だ!」アマゾンの契約書に激怒する出版社員 国内130社に電子書籍化を迫る
出版社は法外なAmazonの取り分や著作権の一括管理を拒否できるかといえば、今は拒否できますが、いずれ電子書籍が主流になってくるとAmazon自体が出版社を設立して著者を囲い込む危険性があるので、どこかで妥協点を探るしかないのが実情です。
オリンパスの乱脈経営もそうですが、いつまでも日本流の閉鎖的な経営を続けていては、日本勢は世界の流れから後れをとり、外国勢力に富を奪われていくのは目に見えています。
いまこそ思い切った決断と改革が必要ですが、外圧でしか変われないのが日本なんですよね〜
寂しいですね。
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