週刊東洋経済12月4日合の記事で「アマゾン・キンドルは日本参入に調整難航」との記事がありました。
アマゾンの電子書籍フォーマットAZWは、日本国内でまったく普及していませんし、アマゾンの独自のフォーマットであるため、今後普及するかどうか不透明です。すでに日本の電子書籍市場では、縦書き対応のXMDFや.bookというファイル形式が普及しているため、アマゾン独自の形式にこだわりすぎると出遅れる可能性があります。
本家のアメリカでは、書籍はEPUB形式で入稿し、AZW形式に変換して公開する手順ですが、現在のEPUB2.01は縦書きに対応していないことが、国内では大きなネックとなります。(縦書き対応はEPUB3.0で実装される予定です)
アマゾンはもともと、電子書籍というコンテンツ販売で覇権を握ることが第一の目的ですから、早々にiPadやiPhone用のKindleアプリを公開し、アマゾンの書籍をキンドル以外の電子書籍リーダーで読めるようにしています。
アマゾンとしては、GALAPAGOSやdocomo、Softbankなどのオンライン電子書籍ショップが軌道に乗るより前に、一刻も早く電子書籍市場でのシェアを確保したいのが本音でしょう。そのためにはAZWを捨てて日本独自ファイル形式を受け入れることも不思議ではありません。
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