村上龍氏が7月に出版したiPad用電子書籍「歌うクジラ」のコンテンツ作成を手がけた(株)グリオと共同出資で出版会社G2010を設立す(11月5日)ることを発表しました。
これは出版業界にとって衝撃です。電子書籍が今までの「本」からデジタルコンテンツへと変貌を遂げようとしていますが、出版会の大御所村上龍氏の行動はそれを促進するものだからです。
村上氏は今のトレンドをビジネスチャンスと見たのでしょうか?
それとも出版業界への変化を促すため、坂本龍馬になったのでしょうか?
本当の理由はよく分かりませんが、村上氏の会社設立によって勇気づけられる作家や独立したいと思っている編集者は多いのではないでしょうか。
今までは出版にはかなりのコストがかかると同時に流通に乗せるためには出版社を通す必要がありました。その結果、商業出版へのハードルは高いものでした。しかし、「本」がデジタルコンテンツ化することによって、製作及び流通コストは劇的に下がり、アマチュアでも参入できるようになります。
村上龍氏が会社を設立することで、今後、同様の動きが増えるでしょう。それはまさに既存の出版社にとって大きな驚異であり、衝撃です。
最近のコメント