日本通信のSIMロックフリーiPhone向けの通信プラン「talking b-microSIM(トーキング・ビーマイクロ・シム)プラチナサービス」が発表になりました。
発表内容は以下のとおりです。
1. 圧倒的なエリア・カバレッジ
つながりやすさを誇るドコモの800MHz帯及び2GHz帯対応のFOMARネットワークをご利用いただけます。
2.iPhone快適通信
NTTドコモネットワークをフル活用し、メールやWebはもちろん、マップやYouTube、App Storeからのダウンロードも思いのままです。Ustreamブロードキャストもお任せください。
3. テザリング対応
iPhone 4の3G接続を利用し、ブルートゥースまたはUSB接続でノートPC等からインターネットアクセスも可能です。(テザリング使用はU300通信(ベストエフォート300kbps超)です)
talking b-microSIMプラチナサービスは、定額データ通信5,280円に、通話サービス基本料980円(1,050円分の通話料を含む)がセットされ、月額基本料6,260円です。iPhone快適通信を使い放題、テザリングも使い放題です。NTTドコモのスマートフォン用定額プランで、インターネットも、テザリングも使い放題で利用すると、データ通信だけでも10,710円となります。プラチナサービスは、これらドコモのプランと比べての半額です。
iPhone4本体は、現時点において以下の国でSIMフリー版を販売しています。
イギリス、アイルランド、スイス、ノルウェー、イタリア、カナダ、デンマーク、フランス、オーストラリア、シンガポール、ニュージーランド、香港 (アップルのホームページを基に当社調べ)
では、talking b-microSIMの料金について検討してみます。
iPhone4をSoftBankで2年契約で買うと機種代を含めて月額6185円の負担です。(パケットし放題フラット:電話料金別)
それに対して日本通信は機種代金なしで6260円です。機種代が含まれていないので、さらにその分は出費になります。海外からの輸入iPhone4がどれだけの価格で販売されるのかが問題です。今のところ32Gモデルで12万円以上で販売されているようです。(楽天)
また不確定要素としてiPhone4のデータ通信でFOMAネットワークを利用する場合の速度や通信容量制限などの詳細が公開されていないことです。(8月23日現在)
talking b-microSIMのメリットとしてデザリング機能(PCのモデムとなる機能)がありますが、速度は300kbps程度です。機種代負担を考えるとお得と言えるでしょうか?
個人的にはiPhone4本体の価格が国内販売に近いくらいに下がらないとメリットがなさそうな気がします。なぜならiPhone4の輸入本体価格12万円を24ヶ月で割ると月額約5000円を負担していることになります。
それくらい払えば、もっと高速のデータ通信カードを別途持つことができます。デザリングは接続が面倒ですし300kbpsでは動画は見ることができませんから、実用的ではありません。
日本通信さんはチャレンジ精神旺盛で頑張っていると思いますが、自社で通信網をもっていないため、正々堂々と価格で勝負できず、スキマ的な商売しかできないのが悲しいところですね。
ということで、今回のプランに魅力を感じる人は、高めの金額を払っても、比較的何処へ行ってもつながりやすいドコモのネットワークでiPhone4を使いたいという人に限られるでしょう。
例えば自宅や仕事で出かける地域がSoftBankのエリアでないとか、SoftBankがつながらない山や海などアウトドアで遊ぶことが多い人向けではないでしょうか。
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