フォーブスが、Apple・ウォッチャーのブライアン・ジョーンズ氏のブログ、IAmConciseでの主張を取り上げています。
ジョーンズ氏は、ティムクックCEOによる「Appleは(タブレット市場において)競合他社のために価格の傘を放置したままにすることはないだろう」との主張に注目しています。
この言葉をそのまま信じれば、低価格帯の7インチクラスのタブレットをリリースして、Appleがその市場を占有するという意思表明にも受け取れます。
そこでジョーンズ氏は、タブレットにおける(価格の傘を閉じるための)Appleの戦略について、過去の例から3つを提示しています。
①新製品のラインナップを作る。②古いハードウェアを販売する。③他社から補助金を得る。
②については、すでにiPad 2を399ドルで販売していますが、199ドルのネクサスやKindle Fireに対しては、開いたままです。
③については、これまでのiPhoneでそれを行っています。(アメリカ国内で)iPhone 3GSをタダで販売できるのは、キャリアからの補助金(奨励金)があるからです。しかし、iPadの売れ筋はWi-Fiモデルなので、補助金を得ることはできません。従って価格の傘は開いたままです。
ジョーンズ氏の結論は①の新製品です。低コストの新しい製品を販売すれば価格の傘を閉じることができますし、Appleのとるべき作戦はそれしかないようです。
そこで登場するのがiPad miniです。
筆者も含めて多くのユーザーがiPad miniを望んでいますが、Appleにとって厳しい競争が待っている市場です。初代iPadの時とは違って、7インチタブレット市場ではAppleは後発組になるからです。
先行逃げ切りの作戦が通用しない上に、Appleというブランドを維持するために、品質を落とすわけにもいかず、さらに(目の肥えたAppleユーザーを満足させるために)新しい使い方の提案が求められます。
仮にiPad miniが発売されたとしても、Android系タブレットと熾烈な販売合戦が繰り広げるられるはずです。
最近のコメント