先日、AppleがDropboxのAPIを使用しているアプリの申請を却下しているという記事を掲載した際に、なぜなのかという疑問がありました。(過去記事→Apple、Dropboxの機能を利用するアプリの承認を拒否!)
なぜならば、AppleのiCloudでは共有できるファイルが限られ、さらにMac上のフォルダ同期できないことなどにより、Appleユーザーの中にもDropboxの利用者は多いからです。
5月3日付のEngdgetで「サムスンとDropbox、GALAXY S III 購入者に最大50GBの追加クラウドストレージを提供」という記事が報じられ、DropboxがSamsungと組むことが判明しました。
Samsungの最大のライバルはAppleのiPhoneです。Appleは現在iCloudサービスにより、ユーザーの囲い込みを図っています。Samsungも対抗上クラウドサービスを提供する必要があり、噂ではGalaxy S III の発表イベントでS-Cloudの発表があるのではないかとされていました。しかし、出てきたのはDropboxとの連携でした。
Dropboxは、以前にジョブス氏が買収を持ちかけた企業ですが、買収を拒否し独自路線を貫いています。しかし、競合するGoogle Driveの登場、SkyDeiveのリニューアルによって将来性が不安視されていました。
(あくまでも推測ですが)生き残りのためにiPhoneに並ぶ人気機種を持つSamsungと手を組む道を選んでのでしょう。おそらくAppleがDropboxと連携しない理由は、近い将来、同様のサービスを自前で容易するからではないでしょうか。ひょっとすると(iCloudの強化策として)6月のWWDCで発表されるかもしれません。
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