Appleのマーケティング担当上級副社長のフィル・シラー氏が新しいiPadの発表イベントにおいて、A5Xのグラフィック性能は、NVIDIA Tegra 3の4倍であると説明したのは大風呂敷だったのかもしれません。
下の画像はIGNが実施したタブレットのグラフィック性能、CPU性能のベンチマーク結果です。
比較したのは、新しいiPad(A5X)、iPad 2(A5)、ASUS Transformer Prime TF201(NVIDIA Tegra 3)、Samsung Galaxy Tab 10.1(NVIDIA Tegra 2)です。()内は搭載CPU。
上のグラフのように、スクリーンに何も表示せずにGLBenchmark 2.1 Proで計測すると、新しいiPadは12,003 frames・240FPSで、Transformerの約4,000 frames(IGNサイトの表記数値は2,794 frames・56 FPSですが、グラフと違います。間違い?)に比較して、かなりの高性能ですが、4倍とまで行きません。
同じGLBenchmark 2.1 Proで、ディスプレイに3D動画を表示させての計測になると上の画像のように差がなくまります。Retinaディスプレイへの表示で、スピードが出ないのでしょうか。新しいiPadの 2,912 frames・58 FPSは、iPad 2の2,986 frames・ FPSにも負けています。
CPUの実力になるとNVIDIA Tegra 3の圧勝です。GeekBenchのスコアでTegra 3は1540で、新しいiPadは750です。
この結果を見るとフィル・シラーの発言は、大風呂敷を広げすぎという感じがしますね。
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