新しいiPadがLTEに対応したということで、喜んでいた人も多いと思いますが、イザふたを開けてみると、SoftBankのTD-LTEには対応していないことが分かり、ガッカリという人もかなりいたのではないでしょうか。
まあ、これはSoftBankが中国発のマイナーなLTE(TD-LTE)を採用しているからなので致し方ありません。対応は、次のiPhone 5を待つしかありませせんが、ヘビーユーザーにとっては、もっと深刻な状況が起こってきそうです。
それはWSJ日本版の記事「新型iPadの高速通信能力に潜むワナ」でも取り上げられているとおり、LTEで通信すると、すぐに契約通信量を使いきってしまうということです。
アメリカの最大手Verizonでは、2GBの通信量が基本で、それを超えると1GBあたり10ドルの追加料金を支払わなければなりません。
日本国内ではどうかというと、SoftBankのTD-LTE「4Gデータし放題フラット」月額5,985円では、5GBを超えると128Kbpsの超低速にスピードが制限されます。これを解除しようと思えば、2GBあたり2,625円の追加料金が必要になります。
しかし、高速通信が生かされるストリーミングでHD動画を見るシーンでは、大量のデータを使用することになり、すぐに5GBを超えて通信の抑制がかかってしまします。
高速通信を活かせば、通信制限がかかるというこの矛盾? これならば、現状の3Gでスピード抑制がかかっても、128kbpsまでの極端な抑制ではないので「3Gのままでいいか」という考えになってしまいそうです。
いったい何のためのLTEなのでしょうか? ブラウジング程度の利用であれば、わざわざLTEを利用する必要はなさそうです。
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