Global Equities Researchによると、Appleが先週の木曜日(日本時間・金曜日)に発表したデジタル教科書が3日間で35万回以上ダウンロードされました。デジタル教科書作成ツールのiBooks Authorは9万回ダウンロードされています。(これはAppleの正式な発表ではなく、トラッキングシステムによる推測データです)
このダウンロード状況から、Appleのデジタル教科書への関心の高さが伺えます。デジタル教科書は14.99ドル以下と従来のアメリカの教科書の半額程度で提供されます。これは紙製の教科書に比較して生産コストが約80%少なくて済むからです。
ジョブズ氏の伝記にはデジタル教科書について以下のように記載されています。
実際のところ、ジョブズは、次なる変革のターゲットして教科書を狙っていた。年間80億ドルの教科書産業はデジタル技術で倒す格好の標的だと考えていたのだ。最近は保安上の理由からロッカーのない学校が多く、重たいかばんを引きずって歩かなければならない。「iPadならそういう問題もなくなる」
優れた執筆者を集めてデジタル教科書をつくり、iPadの目玉として提供する。ピアソンエデュケーションなど、教科書系の大手出版社に対してアップルとの提携を持ちかけてもいた。
「隔週でおこなわれている教科書の検定は腐っている。でも、教科書をタダでiPadに載せるのなら、検定を取る必要なんてない。もうあと10年は州レベルで胸くそ悪い経済活動が続くと思うけど、そういうやり方を避けて費用を節約できる方法が提供できるんだ」
ジョブズ氏はデジタル教科書を再発明すると意気込んでいました。それが今回の発表で現実となりました。あとはティム・クック率いるAppleが、ジョブズ氏のように粘り強くやり通せるかどうかにかかっています。
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