iPad2の大きなウリは「速さ、薄さ、軽さ」ですが、すでに①で「薄さと軽さ」を扱いましたから、今度は「速さ」の番です。
スペック的にiPad 2は着実な進化を遂げています。CPUは初代iPadのシングルコアのA4から、デュアルコアのA5となり、演算処理速度は約2倍になりました。またグラフィック処理のGPUはPowerVR SGX 535からImagination Technologies PowerVR SGX 543MP2に変更され、処理速度は約9倍になりました。
また忘れてならないのが、本体メモリが256MBから512MBへと2倍になったことです。今までメモリ不足で落ちていたアプリが使えるようになるのは、かなり大きいことだと思います。
次にGeekbenck2を使って初代iPadとiPad 2の性能を計測してみました。
【初代iPad】
【iPad 2】
テストの結果、整数演算、浮動小数点演算については倍程度の違いがありますが、メモリーの速度やメモリーのロード・ストアの速度は殆ど変わりません。、
結局、iPad2は体感的に早くなったのでしょうか?
通常のブラウジングは若干、早くなったような気がします。これはCPUが高速化されたことによってJavaの処理速度が向上したからでしょうか? でも、劇的というほどではありません。
私が初代iPadでイライラしてたのは、アプリによって文字入力時のソフトウェアキーボードの反応が悪くなることです。アプリの作り方が悪いのかもしれませんが、一部のアプリでは文字を入力しても反応するまで若干のタイムラグがあって、それがストレスでした。iPad2になって、文字入力時のレスポンスはが弱干改善されたような気がします。
ゲームについては、私は簡単なゲームしかしないので、高負荷のグラフィック処理を行うアプリの動作については分かりません。GPUの性能向上は、グラフィック処理に直結しているわけですから、より快適になっているはずです。(あいまいな表現でゴメンナサイ)Youtubeで見るとInfinity Bladeの立ち上がりとか、画面の切り替わりが早くなっています。
しかし、メモリが増えたにせよ、まだ512MBしかないので処理速度の足を引っ張っている可能性があります。余談ですがメモリが1GB搭載されCPUが4コアくらいになれば、かなりの速度向上が見込めます。たぶんiPad3ではそうなるでしょうが、アプリ側でもマルチコアで複数のスレッドを同時に処理するような対応が必要です。
さて、「速さ」のまとめですが、アプリの起動速度は明らかに早くなっていますし、描画時のカクカク感は払拭されています。初代iPadに比較して、すべての面で劇的に向上というわけではありませんが、全体的にレスポンスが良くなり使いやすくなっている印象です。
関連記事→「【iPad2使用レポート&雑感】「薄さと軽さ」のインパクト!? ①」
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