意外なのはiPadに比べてAndroidタブレットの価格が比較的高いことです。
いまだに500ドル以下のタブレットとえいば中国の弱小メーカーの製品しかありません。何でしょう?
WIRED VISIONの記事によると、Androidタブレットの価格が高いというよりは、iPadの価格が安いとのことです。要するにAppleはiTunesなどのコンテンツ販売で独占的に儲けることができから、iPad本体を低価格で販売できるのです。
いわゆるAppleはiPhoneで構築したエコシステムによって、iPadでもコンテンツ販売で独占的に儲けることができます。しかし、Androidタブレットはメーカー独自のエコシステムを構築するのが難しく、価格を度外視してハードを販売することができないのです。
Appleがどこまで先を読んで、iPhone・iPadによるエコシステムを構築したのか分かりませんが、現在のところは他社には真似のできないレベルです。それはコンピュータとソフトウェアの両方を手がけるメーカーの強みです。ハードを販売する時点で、エコシステムに必要なアプリを組み込んでおけるのは、他社に真似できない大きな強みです。
Appleほど本格的にハードとソフトの両方を開発しているメーカーはありません。過去にはハードが売れずに苦しんだ時期もありましたが、iPodの販売で復活し、コンピュータもデザインや操作性の良さで売上を伸ばしています。
AppleはiPadだけではなく、iOS以外のOS Xの分野でもApp Storeを構築し、二匹目のどじょうを狙っています。このビジネスモデルが何時までも続くわけではありませんが、少なくとも今後、5年間は安泰でしょう。
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