(Leanbackで動画を再生しているところ)
Googleが開発しているAndroidはタブレット・デバイス向けにチューンナップされるのはバージョン3.0(Honeycomb)からで、現在、Galaxy Tabで採用されている2.2はあくまでもスマートフォン向けということになっています。それでも、Galaxy Tabはサムスンが満を持して発売しただけあって、発売から2ヶ月も経たないのに100万台を売上げ、今年の売上を100万台から、150万台へと上方修正することになりました。
Androidが3.0へバージョンが上がることによって、何が変わるのでしょうか?まだ全貌は分かっていませんが、テレビ電話のサポート、YoutubeのLeanback(テレビのように使いやすいインターフェイス→Google TV)が搭載されると言われています。
GoogleはYoutubeを充実させることによって、TVから視聴者を奪おうとしてます。(正確に言うと視聴時間を奪うでしょうか)いくらYoutubeが人気があるからと言って、TVの視聴時間に比べて微々たるものです。アメリカでTVが一日あたり約5時間見られているとしたら、Youtubeはほんの15分です。TVから視聴時間を奪うことによって、動画上に表示される広告収入を増やそうとするのはビジネス上のごく自然な流れです。
iPadの方はどうかというと、デレビ電話の方はすでにiPhoneで実装され、次期iPadでは確実にFaceTimeが搭載されると言われています。気になるのはYoutube=Leanbackへの対応です。現在のiPad(iOS4.2)においてもYoutubeアプリが搭載され非常に使いやすい環境を提供しています。
ただ、前述のLeanbackは現在のところFlash対応クライアントからしか見ることができません。これが完全にHTML5.0に対応するならば、iPadでも問題なく使えるようになるはずですが、現在のところはFlashが搭載されていなければ利用することができません。
ここからは想像ですが、もしも、LeanbackのHTML5.0対応が先延ばしになれば、iPadユーザーはLeanbackを利用することができません。杞憂に終わればいいのですが、最近のAppleとGoogleはあらゆるところで衝突していますから、Appleへの非協力的な対応がないとは言えません。
現在、Appleのユーザーの多くがGoogleのサービスを利用しているはずです。たとえ飛ぶ鳥を落とす勢いのAppleであっても、ユーザーの利便性を重視して適切な対応をとらなければ、人気はすぐに急降下してしまいます。
Androidが3.0となり、さらに人気が増してくるとセキュリティ上の課題はあるにしても、Flashを見たいと思っているiPadユーザーの声を無視し続けることができなくなるかもしれません。このあたりはAndroid系タブレットとのパワーバランスになると思いますが、Googleが次から次へと新サービスや機能強化を図ってくるので、今やAppleも危機感を募らせているはずです。
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