なぜiPadはタブレットの代名詞としてこれほど愛されているのでしょうか?
先行して発売されたから? それとも、デザインと価格のバランスがとれているから?
もちろん両方とも正解です。でも、それだからと言って、iPadがGalaxy Tabより愛される理由になりません。
TechCrunchの記事によると、
「投資銀行Pipar Jafferyの有名なアナリストGene Munsterはちょっとした消費者テストをしてみた。65人の消費者にiPadとGalaxy Tabを見せて、それぞれが「いくらくらいすると思うか?」「どちらが好きか?」と尋ねてみた。その結果はなかなか面白い。
まず、回答者は圧倒的にiPadを好んだ。回答によればiPadの平均評価額は$417(実際には$629)だったが、Gal Tabは$283(実際には$599)だった。回答者はiPadは「高そうに感じた」がGal Tabは「安っぽく感じた」わけだ。ところが実際には両者の市場価格はほとんど変わらない。」
Galaxy Tabは非常に優れたデバイスで、ケチを付けられるところはほとんどありません。カメラを搭載し、Flashを見ることができて、通話までできます。
でも、やっぱり多くの消費者がiPadを選択するのは、スペックだけではないものがiPadにあるからです。
それは、何でしょうか?
答えは、Appleというブランドの力です。
そのためAppleは安売りを許しません。日本国内においても安売りをする大手量販店のネットショップに商品をお出荷しなくなりました。独占禁止法に引っかかるかと思いきや、上手に理由をつけて法的問題をクリアしているようです。
Appleの商品には安売りがないだけでなく、都市部のAppleストアに行けばブランドショップと見間違うばかりの高級感があります。製品の禁欲的なミニマムデザインは製品自体の存在感を強調し、消費者の購買意欲をそそります。
それはハイブリッドのプリウスが最初にバカ売れ始めた現象に似ています。プリウスに乗っていれば、エコに感心があると見られますが、他の車種のハイブリッドに乗っていれば、周りはそう見てくれません。
同様にAppleのiPadを持っていれば、周りの人は「へー、iPadを使ってるの」と言ってくれますが、Galaxy Tabを持っていても、ただのオタクにしか見てくれないのです。
Appleパワー恐るべしです。
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