LG電子の幹部が自社の発売予定のTabletに関して”Our tablet will be better than the iPad."とハッタリか、それとも自信か、それとも過信か、大胆な発言をしています。
また、iPadのことを「iPadは偉大なデバイスだが、仕事に関しては不便だ」的な批判をしています。それに対してLGのTabletは文書作成や動画編集、プログラミングにフォーカスすると言っています。
The first LG tablet, which will run on Google Inc.'s Android software, will set itself apart from Apple Inc.'s iPad by focusing on the ability to create content, rather than simply display it. The iPad is a great device, but he doesn't do much work on it. The tablet will include content focused on creation such as writing documents, editing video and creating programs. It will also have "high-end features and new benefits," many of which will focus on productivity, Mr. Ma said. "It's going to be surprisingly productive. Our tablet will be better than the iPad."
正直なところiPadの痛い所を突かれた感があります。iPadはコンテンツの消費デバイスとしては優秀ですが、作成デバイスとしては弱い面があります。例えば文章作成時には表を作成できませんし、外部とのファイルのやりとりに制限があって面倒です。SDスロットやUSBインターフェイスもなく、メモリの増設もできません。それにiPadは初期設定時にPCやMacが必須です。
従って、その点だけを比較すればiPadのひ弱さは言い訳できません。でもiPadの強みはAppleというブランドであり、シンプルなデザインであり、使いやすさなど総合的なバランスであるということをiPadユーザーの多くが理解しています。
Androidを搭載したLGのTabletがどれほどの能力を持っているのか分かりませんが、iPadをけなすくらいですから、能力的にはiPad以上のデバイスとなるでしょう。ただ能力だけを求めるならば、Windows 7のTabletが上です。Androidは携帯デバイスのOSだけにiPadのiOS同様に限界を抱えています。
LGのTabletがコンテンツの作成能力を強調するのは、Appleの牙城がそれだけ強力だからでしょう。LGにはiTunesはなく、Googleのサービスに頼るほかありません。現在、iPadやiPhoneのiOSに対応できるOSはGoogleのAndroidで、iTunesに対抗するサービスを開始できるのもGoogleしかありません。
結局、LG対Appleというよりは、Google 対Appleなのです。LGの強気なのは、今後もGoogleがAndroidを使って攻め続け、スマートフォン市場と同様にTabletの分野でもシェアを獲得していくと予想しているからでしょう。
果たしてそうなるかどうか?
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