Appleが毎年、恒例で開催するWWDC(Worldwide Developers Conference)において、予想されているiPhone4Gの発表以外に iTunesのクラウド化についての発表があるのではないかと言われています。
(iPhone Hacks)
iTunesのクラウド化といえば、何でしょう?
Appleのクラウドなら、すでにMobileMeがあるし、iWork.comもあるじゃないと思われる方も多いと思います。正直、私もそう思っていました。
でも、Appleの本気度が伝わってきたのが、ストリーミングの音楽配信サイトのLalaを買収し、Lalaが運営するサイトを3月末で閉じてしまったことです。iTunesのクラウド化への本格的な準備に入ったのではないかと様々な憶測を呼んでします。
iTunesのクラウド化のメインはウェブベースでの音楽やアプリ等の配信です。クラウドのメリットしてユーザーは複数のデバイスから音樂を聴いたり、動画を見たりすることができます。
Apple側にしてみれば、iTnesの不具合の修正がやりやすくなると同時に、クラウド化することによって、他のサービスにユーザーを呼び込むことができます。
例えば将来的にMobileMeのサービスを統合し、メールやカレンダー機能を組み込んでしまうことも可能です。
もしも、これが成功すればスコイことが起こります。
世界中のiPhoneユーザーがAppleが提供するクラウド・サービスの利用者になるのです。Appleにとってはすでにクレジット・カードを登録している大量のユーザーを新しいサービスに導くことができます。Apple帝国の収入は飛躍的に伸びるでしょう。
ただ、今のところ一つ問題点が明らかになっています。
それは音樂レーベルがクラウドでの配信に対して、今までよりも高い料金を要求していることです。レーベル側にすれば、何台ものデバイスから聴くことができるのですから、ある程度、高い料金を設定したいのは理解できます。果たして落とし所はどこになるのでしょうか?
この先どうなるかわかりませんが、ジョブズ氏の並外れた交渉力によって、レーベルとの問題はあっという間に片付くかもしれません。そうなればAppleのクラウドは急展開で動き始めるはずです。
さて、6月7日に発表されるかどうか楽しみです。
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