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【オピニオン】ジョブズ伝「スティーブ・ジョブズ」講談社の販売価格に疑問を感じる。

スティーブ・ジョブズ I

posted with amazlet at 11.10.23

ウォルター・アイザックソン
講談社
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10月24日、日本国内においてもジョブズ伝「スティーブ・ジョブズ」が発売されます。出版社は講談社ですが、その講談社の姿勢に疑問を感じざるを得まません。

情報ソースは日本経済新聞Web版の記事『「ジョブズ伝」電子書籍でも登場　紙とほぼ同じ価格で 』です。

それによると日本語版は上下巻に分かれていて、それぞれ1995円（計3990円）。電子版もApp Store、BookWeb plusなどで、ほぼ紙版と同額で発売されます。※上巻発売日10月24日、下巻11月1日。

⇒米国版は上下巻に分かれていなくて、Amazonでハードカバーが17ドル88セント（約1370円）電子版は11ドル99セント(約920円）です。

問題点の一つは、上下巻に分けて販売するのは、日本だけだということです。これは講談社側が儲けるための手段です。

上下巻に分けたせいもあり、日米の価格差が非常に大きくなっています。円高を考慮に入れても、倍の価格差があります。翻訳等の手間を入れても非常に大きな価格差です。（講談社が有利な為替レートで米国の版権者と契約しているならば、ボロ儲けですね）

今回のジョブズ伝に関する状況を整理すると以下のようになります。

①講談社の独占販売（競争相手なし）

②上下に2巻に分ける（売れると分かっているので価格を高く設定する）

③電子版もほぼ同額設定（紙版の売上に配慮、iPad所有者など比較的裕福なユーザーを対象に高価格で販売）

これでは講談社への批判が起こるのでは？

一時的に講談社は儲けますが、Appleファンやジョブズファンから反発を買うのではないでしょうか。

講談社はもっとユーザー本位に考えて欲しいですね。

Amazonが最新の電子書籍ファイルフォーマット、Kindle Format 8を発表！

Amazonが発表（10月20日米現地時間）したKindle Format 8はHTML5とCSS3をベースとしています。
Appleなどが採用するEPUBファイルフォーマットとの互換性はなく、AmazonのKindleストアで販売される電子書籍に採用されているAmazon独自のフォーマットです。

Kindle Format 8が利用できる環境は、Amazonが赤字覚悟で販売する11月発売（当初国内のみ）のKindle Fireで初めて提供される予定です。

当初のバージョンには縦書きはサポートされない模様ですが、Amazonが年内にも日本国内で電子書籍を販売するという情報がありますから、縦書きサポート用のアップグレードが近いのかもしれません。（今回のタグ等には含まれないようです）

→Kindle Format 8

関連記事→Amazonが年内に国内でKindle Storeをオープンし電子書籍販売を開始か。

Amazonが年内に国内でKindle Storeをオープンし電子書籍販売を開始か。

nikkansports.comが、Amazonが中堅出版社のPHPと電子書籍の販売で合意したため、年内に提供を開始するのではないかと報じています。

PHPが提供するのは約1000冊。この報道で他の出版社との合意も勢いづくでしょうから、もっと販売点数は増えると思われます。

ただし今回の契約では、価格決定権を握るのは出版社側になりそうです。

電子書籍販売の準備を進めている外資系3社（Amazon、Google、Apple）のうち、Amazonが先行してオープンとなりそうです。

米電子書籍標準化団体が縦書きをサポートした電子書籍フォーマットEPUB3.0を正式決定か！？

YOMIURI ONLINEがアメリカの電子書籍標準化団体「ＩＤＰＦ（国際デジタル出版フォーラム）」が10月にEPUB3.0を正式決定すると報じています。

以前から報じられているとおり、電子書籍フォーマットEPUB 3.0には縦書きが含まれています。これまで縦書きの壁で守られていた日本の出版業界は、縦書きやルビが標準規格に含まれたことにより、国内独自のフォーマットでの書籍販売は近い将来、不可能になります。

今回の標準化により、国内の電子書籍業界はすごいスピードでEPUB採用へ動いていくものと思われます。そうなればEPUBを標準採用しているiPadやiPhoneでも読めるようになりますから、日本独自の電子書店はApple、Amazon、Googleの電子書籍ストア（国内未展開）に圧倒されるかもしれません。

→YOMIURI ONLINE

過去の記事→「電子書籍フォーマットEPUB3.0の最終仕様が5月に公開され、縦書きがサポートされる」

AmazonがAppleのアプリ内課金を回避するためにウェブ・ベースのブックリーダーを公開！もちろんiPadのSafariでも利用可

AmazonがHTML 5ベースで開発したウェブベースのブックリーダーを公開しました。

ネットに接続していない状態でも本を閲覧できるので、通常のアプリに近い形で利用できます。

Amazonがこのリーダーを公開した背景には、Appleがアプリ内での課金を強化するために、アプリから外部のウェブ・ショップへの誘導を禁じた事があります。

これによって、AmazonのブックリーダーアプリのKindleはAmazonのKindle Storeへのリンクボタンを削らなければならなくなりました。（Safariからストアを開けば、今まで通り購入とダウンロードが出来ます）

要するに電子書籍購入の手間が増えてしまうので、今までの使い方に慣れてきた人は違和感を感じてしまいます。

そこでAmazonが出した答えが、Cloud Readerというウェブベースのブックリーダーでした。

→Cloud Reader

サイトへアクセスしてSTARTすれば、AmazonのIDとパスワードの入力を求められます。アカウントが認証されるとこれまでに購入した電子書籍が普通のアプリのように表示されます。（右上のボタンがストアへのリンクです）

本をタップすると普通のブックリーダーのようにSafariが動作します。

Kindle StoreへアクセスするとiPadに最適化されたトップ画面が現れます。

このウェブのリンクボタンをホーム画面に作成すると普通のアプリのようです。