初代iPadの本体メモリ(RAM)は256MBしかなく、よくこれでマルチタスクを実装しようなどと思ったものですが、案の定、完全なマルチタスクではなく、バックグラウンドアプリのほとんどが停止状態になる擬似マルチタスクでした。
今回のiPad2になって、どのくらいのメモリが搭載されるのかと興味を持っていましたが、512MBという案外少ないメモリしか搭載していないようです。(Engadget)
この度アップグレードされたiOS4.3は、今までと同様の擬似マルチタスクで進歩していませんが、iOS5ではマルチタスク機能がかなり進化するものと期待していました。しかし、iPad2のRAMが512MBしかないとなると、もうしばらくして発表されるはずのiOS5に劇的な進歩は期待しないほうがよさそうです。
MotorolaのXoomは1GBのメモリを搭載していますから、これからのタブレットデバイスのメモリ搭載量は1GBが標準になるはずです。従ってiPadのメモリ搭載量はちょっと寂しい気がします。
でも、これは予想できたことでした。ジョブズ氏は以前からハードウェアのスペックよりも、使いやすさを重視していると主張しています。当然、それもあるのでしょうが、Appleの真の狙いは、ある程度の性能を維持しながら、コストカットによってAndroidタブレットに対する価格優位性を保つことです。
iPad2の発表を見る限り、その目論見は成功しそうな勢いです。
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