iOS 5のウリの一つがデバイスとPC・Macを有線ケーブルでつながなくても、無線でOSをアップデートできるOTAです。iPhoneやiPadを単独で運用するためには必須の機能です。
今までは、USB接続してPCやMacを経由しないと、OSなどのアップデートを受けることができませんでした。
今回のbeta 4ではOTAが実装されましたが、完全に有線ケーブルなしとはいかないようです。OSのアップグレードはケーブルなしでWi-Fiや3G通信で可能なのですが、写真などのバックアップは有線ケーブルでしか転送できないようです。
iOSのソフトウェアアップデート・プログラム4.3.4が公開となりました。
現行のiOS4.3.3は、ドイツの情報当局によってPDFやドキュメントファイルを表示する際に任意のプログラムを実行される脆弱性を抱えているとの指摘を受けていました。
実際に、この脆弱性を突いてJailbreakを可能にするプログラム(JailbreakMe3.0)が公開されたので、Appleは修正プログラムの公開を急いでいました。
今回のアップデートの内容は以下の通り、脆弱性の修正です。
[Appleによる説明]
悪意のある PDF ファイルの表示に関するセキュリティのぜい弱性の問題を修正します。
このソフトウェア・アップデートと互換性のある製品:
• iPhone 4(GSM モデル)
• iPhone 3GS
• iPad 2
• iPad
• iPod touch(第四世代)
• iPod touch(第三世代)
このアップデートのセキュリティ内容については、次の Web サイトを参照してください:
<http://support.apple.com/kb/HT1222?viewlocale=ja_JP>
関連記事→iPhoneなどのiOSデバイスにセキュリティーホール! 近日中にOSのアップデートが行われる模様
関連記事→JailbreakMeを使えば超簡単にJailbreak(脱獄)できるけど、Jailbreakって適法・違法? メリットがあるの?
超簡単脱獄ツールのJailbreakMe’(Ver3.0)がiPad 2に対応しました。(当然iPhone、iPod touch対応)
このブログでは、脱獄するとAppleのサポートを受けられないため、脱獄は取り上げてきませんでしたが、今回はちょっとだけ取り上げてみます。(ただし、オススメできません)
脱獄すると、iPhoneやiPadが不便だと感じるようなことを解決できる脱獄デバイス専用のアプリがCydiaで販売されているので、購入・インストールすることができます。
これによって、iPhoneやiPadのファイルシステムにアクセスできたり、PCやMacとのファイル転送がやりやすくなったり、またWiFiシンクができたりと、デバイスの利便性を向上させることができます。(AppleサイドもiOS5でWiFiシンクをサポートするなど改善を行っています。まるでJailbreakによって可能となる機能を後追いしているようだと揶揄されていますが・・・)
でも、反面、Appleの審査を受けていないアプリなので危険性が伴いますし、前述したようにAppleのサポートが受けれれなくなります。
Jailbreakについては、アメリカでも違法ではないかとの見方が強かったのですが、最終的に司法当局によって著作権法上、違法となる範囲からはずされました。
→iPhoneのJailbreakは違法にあらず、DMCA見直しで適用免除に - ニュース:ITpro
しかし、Appleは今でも脱獄は違法だと主張していますから、日本国内で違法となるのか、適法となるのかは筆者には分かりません。
以下に脱獄のメリット・デメリットについて書かれているサイトのリンクを貼っておきますので、興味がある方は読んでください。
→Jailbreakのメリット・デメリットは?: iPhone JBer's Antenna
→iPhoneを脱獄についてのよくある質問と回答まとめ - Jailbreakers.Info-iPhone脱獄情報-
さて、超簡単に脱獄できるJailbreakMeの取扱いは超簡単です。まず、デバイス搭載のSafariでサイトにアクセスし「FREE」ボタンをタップし「INSTALL」に変わったら、もう一度ボタンを押すと作業は終わりです。後はCydiaで好きなアプリをインストールするだけです。
このJailbreakMe3.0は先日の記事で紹介したiOS脆弱性を利用したものなので、すぐに修正プログラムが公開されて、JailbreakMe3.0の利用ができなくなるものと思われます。
→iPhoneなどのiOSデバイスにセキュリティーホール! 近日中にOSのアップデートが行われる模様
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