Appleが、自社サイトから「EPEAT(電気製品環境評価ツール)」の項目を削除し、今後EPEATに製品を提出しないとして、実質的な決別宣言を行いました。
関係記事→Apple、自社サイトから「EPEAT(電気製品環境評価ツール)」の項目を削除!環境への取り組みが後退?。
環境への取り組みが後退したように見えるこの行為に対して、The LoopがApple担当者のコメントを掲載しています。(Cnet経由)
Appleは環境への影響を測定するために包括的なアプローチを採用しており、当社の製品は全て、米国政府公認のEnergy Star 5.2に準拠した厳しいエネルギー効率基準に適合している。また、当社は各製品の温室効果ガス排出量をウェブサイトで公開することでも業界をリードしており、Apple製品はEPEATの基準では測定されない重要な環境分野、例えば有害物質の排除などにおいても優れている。
Appleは、MacBook Pro Retinaディスプレイモデルのように分解が難しいノートブックをリリースしました。このような手で分化できないPCは、EPEAT基準に適合しません。
EPEATから決別したことは、Appleは今後、この路線を貫くつもりだと言うことです。しかし、環境への配慮をしなければ、世論の批判を浴びることは確実ですから、どうするのでしょうか。自己の論理を貫くだけでは、どうにもならないのが環境保護の分野と、それに熱心なディープエコロジストたちです。
早くも、サンフランシスコ市はApple製品を購入しないと発表しています。EPEATに適合していることが、官公庁や大手企業の購入条件になっていますから、EPEATを捨てたAppleはエンタープライズ市場で苦戦しそうです。
Appleへの批判はますます強まる可能性があります。今後、エンタープライズ市場でどのような戦略を描いているのか、全く見えない状況です。
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