先日、ニューヨーク・タイムズがiPhoneやiPadを生産するフォックスコンの劣悪な労働環境が取り上げ、Appleへの批判が高まっています。(もちろんフォックスコンへ組み立てを依頼しているメーカーはAppleだけではありません。Appleが世界一のITメーカーとしてターゲットになっています)
CNNがジャーナリストのスタン・グラントが女子従業員(工員)Chen(仮名)へのインタビューを行いました。彼女は重慶の貧乏な学生で、時間外労働はあまりなく、儲かるからということで1ヶ月の約束で間働き始めました。しかし、その内容はまるで反対で、日本の戦前の製糸工場を連想させるものでした。
女子従業員によると、朝起きるとすぐに仕事を始め、仕事が終わるとベッドへ直行という毎日で、まるで動物のような生活です。
働き始めた初日、年齢の高い労働者から「なぜフォックスコンに来たんだ?」と言われたそうです。その時は深く考えませんでしたが、今はその意味がよく分かるそうです。
フォックスコンの従業員は「会社は女性を男性のように働かせ、男性は機械のようには働かせる」と言われています。また別の言い方では「女性は男性のように働かせ、男性は動物のようには働かせる」と言われます。
Appleも労働環境の改善に取り組んでいるようですが、iPhoneやiPadを消費者に適正(安価)な価格で提供しようとすると下請けの労働環境改善はなかなか難しいようです。
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