現在、Appleはイスラエルの企業Anobitの買収を検討しているとの噂があります。また、イスラエルの金融系の新聞Globesは、Appleが(クパチーノ本社以外で初めて)イスラエル国内で調査研究機関の設立を計画していると報じています。(MacRumors)
AnobitはSSDの開発を行い、NAND型フラッシュメモリのデータ書き換え可能回数を高める独自の技術を持っています。今後、ストレージはHDDの代わりにSSDが主流となることは確実な上、SSDの性能を高めることはデバイスの性能を飛躍的に向上させることにつながります。従ってAppleが興味を持つのは当然かもしれません。
すでにMacBook Airのユーザーは、比較的非力なCPU搭載機でもSSDを使用すれば、ストレージへのアクセスが高速化されるため、体感速度が劇的に向上することを実感しているはずです。また、SSDの性能向上は、デバイスの省電力化にも貢献するでしょうからiPhoneなどの開発にとってもかなり重要です。
この流れにはA4、A5などの消費電力型のCPUの自社開発とリンクしているかもしれません。iPhone 3GSではCPUにSamsung S5L8920を使用していましたが、iPhone 4ではAppleの自社開発(製造はSamsung)CPU:A4に切り替えました。
また、最近では次世代機の液晶ディスプレイをSHARPが生産するなど、AppleはSamsung離れを加速させています。
今回の企業買収の噂もそのような背景がないとは言い切れません。
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