HPがwebOSをオープンソース化すると発表したのは、ある意味驚きでした。7月の時点でTouchPadの売上不振により、HPはタブレット(webOS)部門を売りに出すとの方針を固めていましたが、急転直下のwebOS(TouchPadのOS)のオープンソース化という話です。
AppleInsiderによると、買い手が見つからなかったのが真相のようです。そのためオープンソース化によって、外部の力を導入し、開発コストを減らしながら、次のタブレットデバイスにつなげてi行きたいという思惑があるようです。
オープンソース化といえば、Appleのような完全クローズド路線と正反対の取り組みです。オープン化は自由な発想を取り入れることが出来る代わりに、商品としての統一性を確保することが難しくなりますし、いくつもの派生バージョンを生む可能性があります。
Appleはクローズドによって、ユーザーに最高の体験をもたらすように製品をコントロールしていますが、そこまで徹底できたのはApple=スティーブ・ジョブズという天才のおかげです。
すでにHPは2013年に新タブレットを発売するつもりだと発表しました。もちろんこのオープンソースプロジェクトの成果を取り入れた作品です。それがどの程度進化し、iPadに匹敵するような体験をユーザーにもたらすことができるのか、リリースを楽しみに待ちましょう。
HPがハードウェアだけでなく、iPadと同様にTouchPadを取り巻くエコシステムを創り上げることができるのかも大きな焦点ですね。
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