この10月にAppleを退社し、アメリカの大手小売チェーンのJ.C. PenneyのCEOに就任した元Appleのリテイル部門担当上級副社長のRon Johnson氏にHarward Business Review誌がインタビューを行いました。(9 to 5 Mac経由)
「お客様はAppleストアを体験するためにやって来る。彼らはそれにプレミアムを払いたいと思っている。ストアには(特別な)体験するための構成要素がたくさんある。しかし、たぶん最も大切なのことは、物を売ることにフォーカスするのではなく、結びつきを作り、お客様の生活を良くすることだ。それはインチキにきこえるかもしれないが、真実だ」と彼は語りました。
また、次のようにも語りました「彼ら(従業員)の仕事はお客様が必要としていることを理解することであり、たとえそれが、Appleが持っている商品でなくてもそれを得ることができるよう助けることだ」
林檎:興味深いのはAppleのお客様に対するジョブズ氏と共通する考え方です。
要するに客様は、Appleの製品を買うためだけにストアにやってくるのではなく、そこでの体験を求めてやってくる(やってきて欲しい)のだということです。
徹底したお客様中心主義こそ、Appleの神髄です。ジョブズ氏は初めてのAppleストアをオープンする際、その準備のためにApple本社の近くに倉庫を借りて模擬店舗を作り、ストアでのお客様の体験を研究しました。元社員によると、ドアノブ一つにも億単位のお金をつぎ込むほど、様々な物を試したと言われています。
最近のコメント