Acerの創設者スタン・シー氏がiPadが売れるのは短期的な現象で、タブレットもはもともとノートブックをベースに出現したものであり、現在でもIT業界のベースとなっているのはPCだということを述べています。(DigiTimes)
またMacBook Airにもライバル意識(危機感)を持っているようで、Airを置き換えるような製品を発表していくとです。
このような敵対的な発言が出るほど、AppleによってAcerお得意のネットブックの売上が激減し、経営が厳しくなっているということなのでしょう。しかし、果たしてAppleのようなイノベーションを起こせるのでしょうか。
その原因は、①ブランドイメージ、②デザイン力、③コストパフォーマンスです。Appleは、ジョブズの戦略により、10年来①②の分野出力を入れていて、他社の追随を許さない強さを持っています。(高級感のあるアップルストアの展開も①の一つです)
③ならば台湾のメーカーが勝負できるフィールドですが、Appleも製品の価格を引き下げてきています。例えばMacBook Airの最低価格は11インチモデルで84,800円~で、かつての高級品ではなくなっています。低価格ノートならば同様のCorei5搭載で5万円の価格帯で販売されていますが、質感という面ではまったく比較になりません。(かたやプラスティックの箱であり、もう一方はアートに近い作品です)
使用する際の心地良さの違い(差)と、価格差を比較するのは難しいですが、以前のように心地良さを断念するほどの価格差ではなくなっています。
さらにビューワーやゲーム機としてならば、iPadが圧倒的な強さを見せる分野です。要するにAcerなどのPCメーカーのノートPCはMacBook AirとiPadに挟み撃ちにされているような格好になっています。
スタン・シーがiPadやAirを否定したがる心情が理解できなくはない状況です。
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