以前にSIgilについて簡単に説明したのですが、説明が今一つ分かりにくかったので、今回、HTMLを知らなくてもできる一番ベーシックな使い方を説明したいと思います。私自身も試行錯誤で使い方を覚えたので、不十分なところはご容赦ください。
まず、GoogleのサイトからSigilをダウンロードします。
http://code.google.com/p/sigil/
Sigilをインストーるして起動すると、以下のように新規作成モードで立ち上がります。
(Windowsバージョンで説明します)
電子ブックを作る前に本の表紙となる画像とテキストが必要です。
私はテスト用として次のようなものを準備しました。
【画像】iPadで写真にタイトルを書きなぐってみました。
【テキスト】青空文庫から芥川龍之介の「鼻」「羅生門」「蜘蛛の糸」をダウンロードしてコピペで1ファイルに収めました。
ファイル内の文章レイアウトは次のとおりです。
「タイトル」 本文 → 「タイトル」 本文 → 「タイトル」 本文
それではSigilの説明に入ります。
最初に作詞する電子ブックの情報を入力します。メニューのToolのMeta Editorを選択すると次のような画面がポップアップしますので、情報を入力します。 Add BasicボタンでISBNなどを入力できますが、流通させるものではないので今回はタイトル、作者、言語のみ入力します。
デフォルトのSection0001.xhtmlの中にInsertメニューから用意した画像を挿入します。
表紙になる画像が挿入されたら、次に左のTextを右クリックして、Add New Itemで電子ブックの中身となるSection0002.xhtmlを新規作成します。
Section0002.xhtmlに事前に用意したテキストを貼り付けます。
上の状態では章区切りがないので、章を区切っていきます。文章内の区切りたい部分(各本文の後と次のタイトルの間)にカーソルをおいてメニューのInsertのChapter BreakをクリックするとSection0002.xhtmlが分割され、新しくSection0003.xhtmlとSection0004.xhtmlが作成されます。
次に電子ブックの目次を作成するための作業を行ないます。操作は簡単で以下のようにタイトル部分を選択しHeadding 1を指定するだけです。章区切りした各タイトルにHeading 1を設定してやると同じ階層になります。これで電子ブックを閲覧する際に目次ページに掲載されるようになります。
もしも文章が階層構造になっているならば、大項目のタイトル・・・Heading 1、中項目のタイトル・・・Heading 2、小項目のタイトルを・・・Heading 3にしてやればOKです。
これでファイル名をつけて保存すれば、超シンプルですが電子ブックの完成です。
次のステップはデバイスへの読み込み作業です。iTunesを立ち上げて「メニュー」の「ファイル」→「ファイルをライブラリに追加」で電子ブックを読み込みます。次に接続しているiPadかiPhoneを選択し「ブック」タブのところで、目的の電子ブックにチェックを入れて、「同期」させればiPadなどのデバイスに転送されます。
iPadのiBooksアプリを起動すると次のように電子ブックが転送されています。
目次もちゃんと出来ています。
目次で羅生門をタップすると本文が現れます。
もっとレイアウトを細かく設定したい場合はHTMLの知識が必要です。HTMLでの編集はSigilのメニューのViewから、Split Viewを選択するとSigilにHTMLを入力できるウィンドウが下部に現れますので、そこで作業してください。
以上がお手軽電子ブック作成方法です。
MdN
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図、イラストが多くわかりやすい
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