iPadが発売されたことによって書籍・雑誌・新聞の有料化に電子化が報道で大きく取り上げられています。なんだかタブレット型のコンピュータが携帯と同じように日常生活の必需品になって、人びとの生活に大きな変化をもたらそうとしているような気がします。今はその夜明け前の様相です。
IPadが注目されることによって電子書籍や雑誌・新聞アプリが注目を浴びるのはいいですが、ちょっと気になることがあります。
それは安易な有料化の流れです。
産経新聞や日経のオンラインニュースの一部など今まで無料で提供されてきた情報がどんどん有料化されています。気持は分からないでもありません。報道には莫大な経費がかかるので、紙媒体の読者が減っている分をどうにかしてネットユーザーから徴収したいという理屈は自然な流れとして理解できます。
現在はニュースを配信してもサイトの広告収入くらいしか儲からないので、どうにかネット上で儲かるビジネスモデルを構築しなければ経営は尻すぼみです。でも、安易な有料化には反対です。
今まで無料で提供されていたものが急に有料化になるなんてユーザーを軽視しすぎです。iPadの発売を契機に有料化したいのであれば、もっとiPadでやPCでしかできない表現できない新しいコンテンツで堂々と有料販売して欲しいと思います。
例えば、新聞記事をただPDF化しただけのようなコンテンツでお金をとろうとしても、多くの購読者は得られないでしょう。もっとiPadやスマートフォンの良さを活かしたコンテンツを開発しなれば、無料の壁は乗り越えられません。
それほど有料と無料の間には大きな溝が横たわっています。
供給側はそれを十分に認識した上で、早く攻めの姿勢に転じクワクするようなコンテンツを生み出してもらいたいと思います。
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